猫の餌の時間と回数の
完全ガイド
目次
🐾猫のご飯の時間、ちゃんと決めていますか?
こんにちは、ねこかつです。
「うちの猫は、朝ごはんと夜ごはんで十分かな?」
「ご飯の時間は毎日バラバラでも大丈夫?」
そんなふうに猫の餌の時間や回数で迷ったこと、ありませんか?
毎朝7時になると、うちのモモはベッドの横で「ご飯まだ?」と見上げてきます。
静かにお皿の前でスタンバイするタロウ。
まるでアラーム時計のように、2匹の腹時計はぴったりなんです。
猫にとって「餌の時間」は、ただお腹を満たすだけでなく、安心と信頼のリズムでもあるんですよね。
🐱この記事を読んでわかること
「うちは室内飼いだから、そこまで気にしなくてもいいかな?」そう思っていませんか?
実は、食事の時間を整えるだけで、健康・食欲・生活リズムがぐっと安定します。
この記事では、猫の栄養学の基本に加え、我が家のモモ&タロウの実体験も交えながら、飼い主さん目線でわかりやすくお伝えします🐾
🕒猫の餌時間を整える3つの黄金ルール
猫の健康と食欲を守るためには、次の3つが基本です👇
| ルール | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| ① 量を整える | 年齢・体重で調整 | 理想体型維持 |
| ② 回数を決める | 消化に優しい分割 | 嘔吐・早食い防止 |
| ③ 時間を一定に | 毎日ほぼ同じ時間 | ストレス軽減・生活安定 |
ぼくは毎朝7時にお腹が鳴るにゃ〜
時間を決めると安心するんだね!
🧮簡単診断|年齢と体重で分かる!理想の給餌スケジュール
猫のご飯量って、意外とむずかしいですよね。
「うちの子、ちょっと太ってきたかも…」「ご飯、足りてるのかな?」と感じたら、
まずは1日の目安量をチェックしてみましょう。
下のツールに猫の年齢と体重を入力すると、理想的な「1日のフード量」と「おすすめの回数」がすぐにわかります🐾
🐱 猫の給餌スケジュール診断ツール
年齢と体重を入力すると、1日あたりのフード量とおすすめの回数を自動で表示します。
🍽 年齢別|理想のご飯回数と餌の時間スケジュール
猫のライフステージごとに、理想の食事回数と時間を見てみましょう。
🍼子猫期(〜1歳)
- 回数:3〜4回
- 時間例:7:00/12:00/18:00
- 理由: 胃が小さいので分けてあげよう
🐾成猫期(1〜7歳)
- 回数:2〜3回
- 時間例:7:00/19:00(+昼に少量)
- 理由: 血糖値と体重を安定化
朝7:00|「ご飯まだ?」
お皿前でスタンバイ
👴シニア期(7歳〜)
- 回数:3〜4回
- 時間例:7:00/12:00/18:00/22:00
- 理由: 消化力が落ちるため少量分割が安心
✅ ポイント: 朝晩の間隔は12時間以内、昼を少し加えると空腹嘔吐防止にも効果的です。
🧮体重別|1日の給餌量早見表
猫の体重と年齢によって、必要なご飯の量は大きく変わります。
まずは下の表で、1日あたりの目安をチェックしてみましょう。
| ライフステージ | 体重 | 1日給餌量 | カロリー目安 |
|---|---|---|---|
| 子猫期 | 2kg | 70〜85g | 約450〜500kcal |
| 成猫期 | 4kg | 80〜100g | 約250〜280kcal |
| シニア期 | 4kg | 70〜90g | 約220〜250kcal |
📎週1回の体重チェックを忘れずに。「少し丸くなった?」と思ったら、10%ずつ減量でOKです。
毎日のご飯量を記録しておくと、変化にもすぐ気づけます。
そんなときに便利なのが、次で紹介する「猫のご飯時間スケジュール表」です。
印刷して冷蔵庫やキャットフードの近くに貼っておくと、とても便利ですよ🐾
📥ダウンロードして使える「猫のご飯時間スケジュール表」
「自分の猫の食事時間を管理したい」「印刷して冷蔵庫に貼りたい」という方のために。
A4縦の早見表PDFと、**スマホ用画像版(PNG)**を用意しました。
📎ヒント: この資料は、食事管理ノートや体重記録と一緒に使うとより便利です!
⏰規則正しい餌時間のメリット
猫の食事時間を一定にすると、こんな効果が現れます👇
ちゃんと決まった時間に出てくると落ち着くんだにゃ
毎日同じリズム、大事だね
⚙️自動給餌器でラクして健康管理
「外出や帰宅が遅い」「夜中に鳴かれる」場合は、自動給餌器が便利!
→【2025年版】人気猫用自動給餌器ラインナップ10選
💡よくある質問
Q1:猫のご飯は1日2回で大丈夫?
A:成猫なら朝・夜の2回でもOKですが、12時間以上空く場合は昼に少量追加しましょう。
Q2:夜遅くに食べても問題ない?
A:22時までならOK。寝る直前は消化負担になるので避けましょう。
Q3:おやつはどれくらい?
A:1日の総カロリーの10%以内が目安です。
🧮 自動計算ツールの仕組み
このツールは、栄養学の国際ガイドラインに基づいた
RER(基礎代謝量)× MER(活動係数)の計算式を、
一般の飼い主さんにも使いやすい形に簡略化したものです。
① RER(安静時エネルギー要求量)の計算式
RER(kcal/日)= 70 ×(体重kg)0.75
これは「体重が増えるほどエネルギーは増えるけれど、
単純に比例せず、ゆるやかに増える」という体の仕組みを表しています。
大きな猫でも小さな猫でも、バランスよく代謝を計算できるんです。
💡スマホでの計算方法:
電卓を横向きにして「4 → xʸ → 0.75 → =」と入力すると、
40.75 = 約2.83 と計算できます。
※Androidでは「^」、iPhoneでは「xʸ」ボタンを使用します。
(もし関数電卓が出ない場合は、Google検索に 4^0.75 と入力してもOKです)
② 実際に計算してみよう(体重4kgの猫)
1️⃣ 体重を0.75乗(=3/4乗)します。
40.75 = 約 2.828
2️⃣ これに70を掛けます。
70 × 2.828 = 197.96
👉 よって、RER ≒ 198 kcal/日
これが「4kgの猫が安静にしていても1日に必要な最低エネルギー量」です。
③ MER(活動係数)を掛けて1日必要カロリーを求める
| 猫のタイプ | 活動係数(MER) | 計算例(4kg猫) | 結果 |
|---|---|---|---|
| 成猫(室内飼い) | 1.2〜1.4 | 198 × 1.3 | ≒ 257 kcal |
| 子猫(成長期) | 2.5〜3.0 | 198 × 2.7 | ≒ 535 kcal |
| シニア猫 | 1.1〜1.2 | 198 × 1.15 | ≒ 228 kcal |
④ フードのカロリーで換算する
例えばドライフードが「100g=350kcal」なら、
257 ÷ 350 × 100 ≒ 73g
👉 つまり、4kgの成猫は1日あたり約70〜80gが目安です。
このツールでは上記の計算を簡略化して、
一般的なドライフード(約350kcal/100g)を基準に
👉子猫=体重×40g/成猫=体重×25g/シニア=体重×22g
として表示しています。
フードの種類や運動量によって±10〜15%の調整をしてあげてくださいね🐾
🔍参考文献・出典
- American Animal Hospital Association(AAHA)/American Association of Feline Practitioners(AAFP)
- ペット栄養学会誌『イヌとネコの食性・採食パターン・嗜好・摂取量および飲水量』(2023)
- 栃木県動物愛護指導センター「愛犬と愛猫へのフード量はどう計算するの?」2024.04.17.
🐾まとめ|猫の餌時間を整えて幸せな毎日を
猫の健康を守るには、「何を食べるか」だけでなく、
いつ、どのくらい食べるかもとても大切です。
| ポイント | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| 給餌量 | 年齢・体重で調整 | 健康維持 |
| 回数 | 年齢別に分割 | 消化負担軽減 |
| 時間 | 同じ時間に与える | ストレス軽減・生活安定 |
毎日決まった時間にすり寄ってくるモモとタロウ。
その姿を見るたびに、「今日も元気だな」とほっとします。
ご飯の時間は、猫にとって安心のサインです。
そして飼い主にとっては、絆を感じる小さな幸せの時間なんですよね🐾