モモとタロウの日常

🐾わが家の保護猫モモとタロウ|姉弟みたいな“絶妙な距離感”の話

わが家の保護猫、モモ(6才)とタロウ(5才)。

仲が悪いわけじゃないけれど、かといってベッタリ…というわけでもありません。

どこか絶妙に距離を保ちながら暮らす、姉弟のような不思議な関係です。

モモが絶対的お姉さんだった頃

タロウをお迎えしたのは、モモの1年あと。

その頃のタロウは、やんちゃで元気いっぱい。

部屋中を駆け回ってはいたずらをし、いざ触ろうとするとスルリと逃げる…そんな典型的なビビり猫でした。

ご飯のときは特に分かりやすくて、どんなにお腹が空いていてもモモが食べ終わるまで「じーっ」と後ろで待機。

一歩でも器に近づけば、モモの鋭い猫パンチが飛んできます。

当時はモモのほうが体格もひと回り大きく、本当に“姉としての威厳”がしっかりありました。

モモの食事が終わるまでじっと待つタロウ

体格が追いついても守られる“食事ルール”

1年ほど経つと、タロウの体はぐんぐん成長してモモとほぼ同じ大きさに。

それでも、ご飯の順番はなぜかずっと「モモ → タロウ」のままです。

最近は、2匹が並んで仲良く食べる姿も見られるようになりました。

それでもタロウは、ふと昔の習慣を思い出したようにモモの後ろで控えめに待つことがあるんです。

その様子がなんとも健気で、見ていると微笑ましいんですよね。

モモに全部食べられてじっと見つめるタロウ

少しずつ変わり始めた力関係

タロウが3歳を過ぎる頃には体格も大きくなり、力でも完全にモモを上回るようになりました。

以前は互角だったケンカも、今ではタロウのほうが圧倒的に強い場面が増えてきました。

特に夜になるとタロウの狩猟本能がうずくのか、突然モモを追いかけまわす“夜の運動会”が始まることもあります。

ドタバタ走り回るタロウに対して、モモはスルッと身をかわし、まるで鬼ごっこをしているようで、思わず見入ってしまうほどです。

昼寝ベッドとダンボールは“モモ優先”の謎ルール

食事だけでなく、場所取りにもわが家独自のルールがあるようです。

昼寝用ベッド、新しく置いたダンボール、日の当たる特等席…。気づけばいつも先に陣取っているのはモモ。

タロウは「今日はここでいいや」と、別の場所で落ち着くことが多いんです。

その様子はどこか健気で、見ているこちらもつい応援したくなってしまいます。

とはいえ、タロウにも我慢の限界があるようで、時には奪い返しに行って小競り合いに発展することも。

ケンカの原因のほとんどは“場所の取り合い”と言っても大げさではありません。

最終的に、昼寝用ベッドは2台用意することになりました。

それでもなぜか1台に人気が集中する日もあって、猫のこだわりは本当に奥が深いですね。

段ボールを取られたタロウ
喧嘩勃発!モモの左フック!

甘えたい気持ちの温度差が可愛らしい

モモの機嫌が良い日は、自分からタロウのところへ歩いていき、優しく毛づくろいしてあげることがあります。

その姿は、まるでお母さんのような包容力。

しかしタロウは嬉しさのあまり、モモの顔がびしょびしょになるほど舐め返してしまうタイプ。

結果的にモモが「もう、やりすぎよ!」と逃げていくこともしばしばです。

モモの愛情表現は控えめで大人っぽく、タロウの愛情表現は全力少年スタイル。

この温度差もまた、姉弟らしい可愛らしさとして映ります。

モモが毛づくろいしてあげることも

タロウの意外な弱点=知らないお客さん

ふだんは力で勝るタロウですが、知らない人が家に来た瞬間、態度は一変します。

真っ先に隠れるのはタロウで、その際は決まってモモの横にピタッとくっつき、まるで守ってもらおうとしているかのようです。

さっきまであれほど強気だったのに…と、思わずツッコミたくなってしまうほど。

モモは隠れつつも、どこか堂々と周囲を観察する落ち着きがあり、このときばかりは完全に立場が逆転します。

遊ぶ順番にも“不思議なルール”がある

猫じゃらしを持って誘うと、2匹はなぜか一緒に飛びついてくることがほとんどありません。

モモが遊び終わるとタロウの番。タロウが遊び終わるとモモの番。

自然と交代しているように見えるこの不思議な関係に、見えない“猫社会のルール”を感じることがあります。

今日も、ほどよい距離感で暮らす2匹

仲良しすぎず、冷たすぎず。

モモの絶妙な間合いで成り立つ、姉弟のような共同生活。

タロウはモモのことが大好きで仕方がない様子ですが、モモは少し距離を保ちながらも、必要なときはそっと寄り添います。

そんな微妙で絶妙なバランスの中で、今日も2匹は穏やかに暮らしています。

見ているこちらまでほっと癒される、わが家の日常です。

やっぱりモモが優先

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