
こんにちは。ねこかつです。
さっきまで元気に遊んでいた猫が、突然「オエッ」と吐くとドキッとしますよね。
うちのモモも保護当初はよく吐いていて、その横でタロウが心配そうにのぞき込む姿を見るたびせつなくなったのをよく覚えています。
でも嘔吐には「様子見でOK」と「すぐ受診すべきもの」があります。
この記事ではその見分け方を、モモとタロウの実例をまじえて分かりやすく紹介します。
うちの子が、突然吐いちゃったんだけど...そんなときどうしたらいいの?
今回は、こんな疑問にお答えします。
まずは「安全な嘔吐」と「危険な嘔吐」の違いを知り、原因や対策を順に見ていきましょう。
まずは結論とポイント整理
嘔吐の安全ラインは「回数・中身・元気さ」で判断するのが基本です。
モモ、さっき毛玉吐いたね。大丈夫だった?
スッキリしたにゃ。
でも、続くときはちょっと注意してにゃ。
基礎知識とリスク
猫の嘔吐とは?
猫の嘔吐は、胃の内容物を勢いよく吐き出す生理反応です。
食後すぐなら「吐き戻し」、空腹時の黄色い液体は胆汁が混ざった嘔吐。
まずは「どんな吐き方か」を見ることが大切です。
嘔吐を放置するリスク
特に子猫・シニア猫はリスクが高いため慎重な観察が必要です。
原因・サイン・セルフチェック
猫が突然吐く主な原因
以下の5つが代表的です。
環境や食事内容と照らし合わせると原因の見当がつけやすくなります。
危険度セルフチェック
猫がどの程度危険な状態なのかは、吐き方や回数、猫の元気さで大きく変わります。
まずは、次のチェックポイントで緊急度を判断してみてください。
1つでも当てはまれば、夜間でも受診を検討しましょう。
具体的な対処法
今日からできる対策
軽い嘔吐の場合は、まず6〜8時間ほどフードを控えて胃を休ませます。
そのうえで、再開する際は少量を数回に分けてゆっくり与えるのがポイントです。
さらに、吐いたタイミングや内容物を記録しておくと、原因の特定にとても役立ちます。
環境を整える
フードボウルの高さ調整、早食い防止皿、静かな食事環境などを整えると、吐き戻しが大幅に減るケースもあります。
やってはいけないNG行動
タロウ、さっきの嘔吐はもうおさまったね。
うん。何度も吐く時はすぐ相談にゃ!
モモとタロウの場合
モモとタロウは、どちらも早食いの傾向があり、カリカリを勢いよく食べては未消化のまま吐いてしまうことがよくありました。
そこで、うちでは“ウエットフードは食事の時間に与え、カリカリは置き餌にしておく”というスタイルに変更。
いつでも少しずつ食べられるようにしたところ、早食いが自然と減り、吐く回数もかなり少なくなりました。
さらに、同じカリカリでも“銘柄によって吐きやすい・吐きにくい”の差があったため、モモとタロウの体質に合わないフードは与えないように調整しました。
この2つの工夫を続けた結果、どちらも嘔吐の頻度が大きく減り、毎日の体調が安定するようになりました。
| 項目 | モモとタロウの場合 |
|---|---|
| 主な原因 | 早食い・空腹時間が長い・フードの銘柄が合わないことによる消化不良 |
| 吐き方 | 未消化フードを戻す・空腹時の黄色い液体を吐く |
| とった対策 | 置き餌にしてちょこちょこ食べられる環境を作った/合わないフード銘柄を避けた |
| 結果 | 早食いが自然に減り、体質に合うフードに切り替えたことで嘔吐の頻度が大幅に改善 |
おすすめアイテム
嘔吐が気になる子に向いているアイテム
ただ、猫によって効果が出やすいアイテムは違います。
ここからは、それぞれの特徴を比較しながら選び方を見ていきましょう。
比較して選べる3選
| アイテム | 効果 | 向いている猫 | 選ぶポイント |
|---|---|---|---|
| 早食い防止皿 | 吐き戻し軽減 | 早食いタイプ | 洗いやすい素材 |
| 消化器ケアフード | 胃腸負担の軽減 | 慢性嘔吐・軟便 | 獣医師相談必須 |
| 健康記録アプリ | 体調変化に気づきやすい | 多頭飼い・シニア猫 | 診察資料として便利 |
よくある質問(Q&A)
Q1:毛玉の嘔吐は様子見して大丈夫?
月1〜2回で元気があれば様子見でOKですが、頻度が増える場合は相談がおすすめです。
Q2:吐いたあとはどれくらい食事を控えるべき?
軽い嘔吐なら6〜8時間控えてから少量を与えるのが基本。続く場合は病院が優先です。
Q3:夜間に危険な嘔吐をしたらどうする?
血を吐く/呼吸が苦しそう/何度も苦しそうに吐く場合は夜間救急へ連絡し、指示を仰ぎましょう。
【まとめ】重要ポイント3つ
今日から意識したいポイント
猫の嘔吐は心配ですが、知識があるだけで落ち着いて対応できます。
モモとタロウと一緒に、猫の健康管理をもっと上手にしていきましょう。
参考にした情報源
本記事の内容は、以下の信頼できる情報源を参考に、家庭での実践に落とし込んで整理しています。
🐾 Merck Veterinary Manual(猫の嘔吐)
🐾 AAFP(American Association of Feline Practitioners) / JFMS
🐾 ASPCA(毒物データベース)