猫が水を飲まない理由と
脱水を防ぐ
飲水量アップ術3つの基本
うちの子、水あまり飲まないんだけど…そんなとき、どうしたらいいの?
今回は、こんな疑問にお答えします。
こんにちは、ねこかつです。
「うちの猫がほとんど水を飲まない…」
「おしっこの量が少ない気がして心配」という飼い主さんはとても多いです。
わが家のモモとタロウも、迎えたばかりの頃は水を飲む回数が少なく、
特に冬場は脱水が心配で一日中お皿の水をチェックしていました。
この記事では、猫が水を飲まない主な理由、脱水を見抜くシンプルなチェック方法、
そして今日からできる3つの基本対策を、分かりやすくまとめました。
まずは結論とざっくり全体像
押さえておきたい3つのポイント
猫が水を飲まない理由の多くは、器・場所・温度など「環境」や「好み」が合っていないことが原因です。
一方、腎臓や尿路の病気が隠れているケースもあるため、様子見しすぎは危険です。
飲水量を改善したいときは以下の3つを組み合わせるのが近道です。
猫の水分と脱水のきほん
次に、猫の水分バランスについて知っておきたい基本を見ていきます。
猫に必要な水分量の目安
健康な成猫の1日の飲水量の目安は、「体重1kgあたり約40〜60ml」です。
体重4kgなら160〜240mlですが、これは飲み水とフードに含まれる水分の合計量です。
脱水を見抜く2つのチェックポイント
脱水は早期発見がとても大切です。まずは、以下の2点を日常的にチェックしましょう。
① 背中の皮膚をつまんだとき、すぐ戻らず形が残る
→ 体内の水分が不足しているサインです。
② おしっこの量や回数がいつもより少ない
→ 腎臓がうまく働いていない、もしくは脱水が進んでいる可能性があります。
どちらか一つでも当てはまれば「脱水の可能性あり」と考えていいでしょう。
脱水がこわい3つの理由
脱水が進むと、次のようなトラブルを招きます。
受診の目安
皮膚の戻りが遅い、尿が少ないだけでなく、
ぐったりしている・目が落ちくぼんでいる・24時間以上ほとんど飲食していない
といった変化があれば、様子見せず 早めに動物病院へ相談 するようにしましょう。
水を飲まない主な理由
「なぜ飲まないのか」が分からないと対策も打ちづらいので、原因候補を3つに絞って整理しておきます。
「環境」「好み」「体調」のどこに当てはまりそうか、順番に切り分けていくと原因が見つかりやすくなります。
今日からできる3つの基本対策
わが家でも実際に試して効果を感じた飲水量アップ術を紹介します。
① 水を“飲みたくなる場所”にお皿を置いてみる
猫は、意外と 洗面所・お風呂場・キッチンの流し周り など、水の気配がある場所を好んで舐めに行くことがあります。
もしあなたの猫も同じような行動をしているなら、その近くに水皿を1つ置いてみるのが効果的です。
「猫がよく行く場所=飲みやすい場所」なので、
リビングの隅や廊下の角とあわせて 2〜3か所に分散して設置すると自然に飲む回数が増えやすくなります。
② 器の高さ・素材を変えてみる
ヒゲが当たりにくい浅めのボウルや、台付きの器は多くの猫が飲みやすい形です。
陶器・ステンレス・ガラスなど、素材の違いで匂いや舌触りの感じ方も変わるので、
何種類か試しながら「いちばんリラックスして飲める器」を探してみましょう。
③ 食事から水分を増やす
ドライフード中心なら、1日1回だけでもウェットフードやスープタイプを足すと飲水量がぐっと増えます。
いきなり全てをふやかし食に変えるのではなく、少量のぬるま湯をドライにかけてみるなど、
猫の様子を見ながら少しずつ慣らしていくのが安心です。
モモとタロウの実例
モモの変化
水飲み場を2か所から3か所に増やし、モモがよく行くキッチンにも水皿を置いてみました。
すると、それまで1〜2回/日だった排尿が 3〜4回/日へと安定。
遠慮がちな性格のモモでも、
「自分がよく行く場所に水があること」 が飲水量アップの大きなきっかけになりました。
タロウの変化
タロウは お風呂場と洗面所が好きなタイプで、よく水を舐めに行っていました。
そこで、試しにその近くへ水皿を置いてみたところ、飲む姿をよく見かけるようになりました。
さらに冬は暖房で乾燥しやすいため、加湿器を併用して環境を整える対策も続けています。
そのおかげか、最近はトイレの様子も安定し、膀胱炎の再発もありません。
よくある質問
Q1. どのくらい飲んでいれば安心?
目安は「体重1kgあたり40〜60ml」です。ただしウェット中心の猫は飲み水が少なくても正常な場合があります。「おしっこの量・回数・色」と「元気・食欲」をあわせて見て、少しでも不安があれば動物病院に相談しましょう。
Q2. おやつを混ぜてもいい?
一時的なきっかけ作りとして少量混ぜる程度なら役立つこともありますが、塩分やカロリーが増えやすく、長期的な方法としてはおすすめできません。環境改善やウェットフードの活用で、無理のない水分補給を目指しましょう。
Q3. 自動給水器と水皿どっちがいい?
答えは「猫がどちらを好むか」です。流水が好きで好奇心旺盛な猫は自動給水器と相性がよく、音や振動が苦手なビビりさんは静かな水皿のほうが安心しやすい傾向があります。最初は両方置いてみて、どちらをよく使うか観察して決めるのが失敗しにくい方法です。
まとめ
水分管理は一度整えれば終わりではなく、年齢・季節・体調に合わせて調整していく「長いつき合い」です。
あなたと猫さんのペースで、安心できる水飲み環境を育てていきましょう。
参考にした情報源
本記事の内容は、以下の信頼できる情報源を参考に、家庭での実践に落とし込んで整理しています。
- 日本獣医師会「家庭でできるペットの健康管理・腎臓病に関する情報」
- 日本動物病院協会(JAHA)「猫の腎臓病・泌尿器トラブルの基礎知識」
- Royal Canin Japan 公式サイト「猫の栄養と水分管理に関する獣医師監修記事」
- Hill’s Pet Nutrition Japan「猫の腎臓ケア・脱水症状に関する解説」